映画 “バケモノの子”
7月11日公開の細田守監督作品、”バケモノの子”を一足先に鑑賞してきました。
平日の夜ということもあってか、50代くらいのカップル、またはお友達同士が結構多い。あと子連れ。半々くらいか。
働き盛り的な方はほぼいらっしゃいません。この世代、心に栄養、振り返りの時間、必要なのだけど、まあ。
夏休みに観た映画って、その頃の記憶とともに印象に強く残って思いでを彩る、と私は思うのですが、これはまさにそんな映画じゃないかと思います。
自分の抱える心の闇のようなものの存在に気がつきはじめた思春期に。
自分が何者であるのかを日々問いながら生きている若者に。
1人で、または友達と見に行くといいかも。
親と行くのもありだけど、1人や同世代の方が余韻を楽しめると思います。
見守り、支える者となった大人の側の成長物語でもあるから、大人たちにもとてもいい。
成長物語ーというだけではなくて。
血のつながりや、出会った場所や、種族や、性別、年齢は関係ない。
いま、ここで出会ったから、関わっていくということ。
誰とだって、もっと関わりあっていい、共に生きて行っていい。
そういうメッセージが底流にあるように感じました。
関わり合うのを恐れている部分って、ふと気がつくとあるような気がするから、今って。どこかで優しく “いいんだよ”って言われることが、
10歳に感想を求めたら、"チコがかわいかった”とだけ。
また観よう。